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第72回 防災一口メモ (2012年5月)
情報提供:宮古島地方気象台

宮古島地方は梅雨の季節となりました!

局地的な大雨・集中豪雨に警戒

梅雨期は、局地的に発達する積乱雲により、大雨や集中豪雨の災害が発生しやすくなります。低い土地での浸水や傾斜地での崖崩れに警戒が必要です。また、落雷や突風、竜巻などにも注意が必要です。

沖縄の梅雨について

 梅雨は、春から夏に移行するときに現れる季節現象です。沖縄の梅雨は本州の梅雨に比べると約一ヶ月早く、平年の梅雨入りは5月9日頃、梅雨明けは6月23日頃となっています。この期間が二十四節季の「小満」と「芒種」の時季にあたっており、沖縄ではこの雨季を「スーマン(小満)ボース(芒種)」と呼んでいます。この時期には、沖縄近海に梅雨前線が停滞し、この前線に吹き込む南からの暖かく湿った空気の影響により、断続的な雨となり局地的に積乱雲が発達すると大雨や集中豪雨が発生します。
 梅雨の期間は、大雨による浸水害や土砂災害の発生しやすい時期です。また、梅雨明け後の盛夏期に必要な農業用水等を蓄える時期でもあります。梅雨期は曇りや雨の日が多くなって、日々の生活にも様々な影響を与えることから、社会的にも関心の高い事柄であり、気象庁では、現在までの天候経過と1週間先までの見通しをもとに、梅雨入り・明けを「梅雨の時期に関する気象情報」として発表しています。今年(平成24年)の沖縄地方の梅雨入りは、4月28日頃に梅雨に入ったと見られます。
 沖縄では夏至(6月中旬から下旬)の頃に吹く南風のことをカーチーべー(夏至南風)と呼んでいます。沖縄各地方では、この時期に、大漁祈願と海上安全を祈願しハーリー(海神祭)が開催されます。カーチーべーが吹き、ハーリー鐘が鳴ると梅雨が明けると言われています。

沖縄地方の梅雨入り・明け
入り 明け 梅雨期間
平成23年(2011) 4月30日ごろ 6月9日ごろ 40日
平年(1981~2010) 5月9日ごろ 6月23日ごろ 45日
(注)梅雨の季節現象であり、その入り・明けは、平均的に5日程度の「移り変わり」の期間があります。

お問い合わせ先

宮古島地方気象台
電話:0980-72-3054

防災メモ