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第103回 防災一口メモ (2014年11月)
情報提供:宮古島地方気象台
西高東低(冬型の気圧配置)
~強風や高波、火の取り扱いなどに注意~
冬はシベリア気団(シベリア高気圧)がユーラシア大陸北東部、つまりシベリア方面で発達します。その一方で北太平洋に大きな低気圧が居座ります。このため西高東低の「冬型の気圧配置」となり、日本付近は北よりの季節風が吹きます。この季節風は日本海から蒸気をもらい、日本海側に雪を降らせ、太平洋側に乾燥した冷たい風を吹かせます。冬型の気圧配置が強いと大陸東岸の沿海州の海岸近くから雲が出来て、日本海が筋状の雲で覆われます(下図参照)。このような時は、日本海側では大雪が降ります。季節風が強いと太平洋側にも筋状の雲が現れ、大雪となることがあります。
一方、沖縄地方では、大陸の高気圧の張り出しにより、黄海や東シナ海から寒気に伴う筋状の雲が南下しミーニシが吹きます。そのため、海上では波が高まりしけてきます。また、陸上でも北よりの風が強く吹き、船舶や航空機などの交通機関に支障が出てきますので、強風や高波に注意が必要です。このように冬季にはおよそ4~5 日周期で気圧の谷や大陸の高気圧の張り出しが交互に通過していきます。また、大陸の高気圧の張り出しにより乾いた空気も流入してきますので、乾燥及び強風による火災も起こりやすい気象状態となってきます。火の取り扱いにも十分注意が必要です。
先島諸島では、毎年10 月の寒露の頃にサシバの南下も見られ、その後は、だんだんと肌寒い季節へと移っていき冬の季節の到来となります。
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宮古島地方気象台
電話:0980-72-3054
宮古島地方気象台ホームページ http://www.jma-net.go.jp/miyako/