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第106回 防災一口メモ (2015年2月)
情報提供:宮古島地方気象台
ニンガチ・カジマーイ(二月風廻り)
~穏やかな天気が一変!風の急変など荒れた天気に注意~
沖縄では、冬から春に移行する旧暦の二月頃、ニンガチ・カジマーイ(二月風廻り)と呼ばれる海の荒れる日があります。この時期には、西高東低の「冬型の気圧配置」は長く続かなくなり、移動性高気圧と低気圧が次々に日本付近を通過するようになります。中でも、沖縄近海で発生した低気圧は「東シナ海低気圧」と呼ばれ、この前線を伴った低気圧は発生後に急速に発達し、移動速度も速いことから、沖縄地方を通過する際、風の廻り(変化)が早く、北風が強く吹き、海上はしけとなり荒れた天気となります。これまでにも、ダイバーやレジャーボート、漁船等の海難事故が多く発生しており、「台風に次いで海の荒れる日」として、漁業関係者は相戒め、今日まで継承されてきています。
気象台では、このような強風や高波などの天気の急変が予想される場合には、警報や注意報のほかに、「強風と高波に関する気象情報」を発表します。この気象情報は、宮古島地方気象台のホームページで確認できますので、海洋レジャー等の際には、最新の気象情報等を十分に確認して、海難事故から身を守りましょう。
ニンガチ・カジマーイの天気図例
3月6日9時(左図)の天気図では、東シナ海には前線を伴った低気圧があり、
翌日7日9時(右図)には、前線は宮古島地方を通過して天気が急変し、強い北風が吹き、
沿岸の海域では、波が高くなりしけました。
宮古島地方気象台
電話:0980-72-3054
宮古島地方気象台ホームページ http://www.jma-net.go.jp/miyako/