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第12回 防災一口メモ
情報提供:宮古島地方気象台
乾燥時の火の取り扱いに注意
「消さないで あなたの心の 注意の火。」を標語に掲げ、3月1日から3月7日まで全国火災予防運動が実施されました。
気象台では、空気が乾燥し火災のおそれがある場合、乾燥注意報を発表し、火の取り扱いに注意を呼びかけます。乾燥注意報は、最小湿度50パーセント以下、実効湿度60パーセント以下となることが予想される場合に発表します。
最小湿度とは、一日の中でもっとも低い(最小)湿度です。図1で宮古島地方における最小湿度50パーセント以下の月別日数をみると、冬期に乾燥した状態の日が多く、夏季に少ないことがわかります。
実効湿度とは、木材の乾燥の程度を表す指数です。木材の乾燥は、主に空気の湿度により影響されますが、一時的に湿度が低くなっても木材の内部まで急に乾燥することはなく、湿度の低い状態が何日も続いて、燃えやすい状態となります。このことから、実効湿度は数日前からの湿度を考慮に入れています。
宮古島市消防本部まとめの資料によると、平成18年の火災原因はマッチやライター、コンロの火元管理不十分が上位を占めています。乾燥した気象状況では、火災の危険度が増しますので、火の取り扱いには十分注意しましょう。
なお、気象台では、乾燥注意報のほか、「火災気象通報」を県や市町村、消防機関へ伝達しています。火災の延焼の速さや方向は風速や風向に大きく影響されることから、火災気象通報は、乾燥状況と風速等を加味した内容となっています。
宮古島地方気象台 技術課
電話:0980-72-3051