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第19回 防災一口メモ
情報提供:宮古島地方気象台
震度とマグニチュードの違い
気象庁は、地震が発生すると即座に震源地や震源の深さとともに、地震の規模(マグニチュード)と各地の震度、津波の有り無しなどを地震情報として発表します。
震度とマグニチュードは、おおよそ同じ程度の数値になるためしばしば誤解されます。たとえば「マグニチュード7の地震が起きた」と「震度7の地震が起きた」とを混同することがあります。地下で発生する岩盤の破壊現象(岩盤のずれ)が地震で、この破壊の大きさを表す数値をマグニチュード(地震の規模)といいます。
マグニチュードは、1個の地震に対して1個しかありません。
一方、地下の断層運動によって生じた地震波が地表に到達すると、私たちは揺れたと感じる、このとき、地面が揺れた強さを表す数値が震度です。
震度は、各地点において、どのくらいの大きさの揺れがあったのかを示すものであり、震源からの距離や地盤の堅さなど、場所によって様々な値になります。
マグニチュードと震度の違いは、電球にたとえると分かりやすいです。電球には、「100W(ワット)」という値が書いてあります。この値は、電球がどれだけ電力を消費するかを示したもので、この値が大きいほど明るくなります。しかし、実際に私たちの明るい・暗いという感じ方は、自分のいる位置にどれだけ光が届くかによって異なります。とても明るい道路の水銀灯でも、何Kmも離れたところから見るとただの点にしか見えず、明るさはまったく感じられません。このようにある地点における明るさは、ワットではなく「lx(ルクス)」という単位で表します。
ここで地震に話を戻すと、ワットという単位がマグニチュードにあたり、ルクスという単位が震度にあたります。いくらマグニチュードが大きな地震でも、遠く離れた場所の地震は小さなものになり、反対に、マグニチュードが小さくても、震源の近くにいれば、震度は大きくなります。内容をご理解のうえ地震情報の活用をお願いします。
緊急地震速報の詳細は気象庁緊急地震速報の解説を参照してください。
宮古島地方気象台 技術課
電話:0980-72-3051