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第20回 防災一口メモ
情報提供:宮古島地方気象台
津波とふつうの波(波浪)の違い
2004年12月26日9時58分頃(日本時間)、スマトラ島西方沖でM9.0(米国資質調査所国立地震情報センターによる)の地震が発生し、巨大な津波が周辺各国のみならずインド洋対岸のアフリカまで押し寄せました。これにより、20万人以上の方が亡くなったと言われています。
津波とはどんな波でしょうか?皆さんがよく知っている海の波と大きく異なり、海底から海面まで一気に移動するたいへんスピードのある、エネルギーの大きな波なのです。
地震が起きると、震源付近では地面が持ち上がったり、下がったりします。震源が海底地下で浅い場合、海底が持ち上がったり下がったりします。そうすると、海面も持ち上がったり下がったりして、それが波となって周りに広がっていきます。これが津波です。ふつうの波は海水の表面部分の動きですが、津波は海底から海面までの海水全体の動きであり、津波のエネルギー(破壊力)は莫大なものとなります (図参照)。
津波は波長が長いため、津波の押し寄せる時間は長時間におよび、津波は海岸線から陸地の奥深くまで進入したり、川を数キロも駆け上がったりします。津波が引く時も流れが長時間継続することから、津波にさらわれると数キロの沖合まで流されてしまうこともあります。
また、津波は伝わる速さも速いのです。時にはジェット機なみの速さで来襲してくることもあります。海岸付近で強い揺れを感じたら、まず高台へ避難してください。
宮古島地方気象台 技術課
電話:0980-72-3051