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第27回 防災一口メモ
情報提供:宮古島地方気象台
台風期は高潮に警戒
平成15年9月、猛烈な台風第14号が宮古島に来襲しました。このとき、宮古島では大潮期の満潮とも重なったため、高潮による浸水被害が出ました。
高潮は、どのようなしくみで発生するのでしょうか。高潮についての理解・知識を深めて、高潮災害に備えましょう。
高潮は、台風や発達した低気圧に伴う暴風と気圧の低下が主な原因となって、海面が異常に(時と場所によっては数メートルも)上昇する現象です(下図)。7月から9月にかけては、沖縄県付近を通過する台風が多く、高潮が発生しやすくなる時期で、過去の高潮災害もこのころに多く発生しています。
高潮によって平常時よりも大幅に海面が高くなると、海水が堤防や防潮堤を乗り越えて、低地に浸水することがあります。また、高潮は暴風による高波を伴うことも多いため、さらに災害の危険性が高まります。浸水した海水により、人や船や車が押し流されたり、高波により、護岸設備や家が壊されることもあります。
高潮発生のしくみ
- 台風の接近より気圧が低くなると海面が吸い上げられる。
- 暴風や強風により海水が海岸へ吹き寄せられる。
- 海岸の地形や波浪の影響により局地的に潮位が高くなることがある。
宮古島地方気象台が発表する高潮警報・注意報などの気象情報を常に入手し、早めの対策を心がけてください。
宮古島地方気象台 技術課
電話:0980-72-3051