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第31回 防災一口メモ
情報提供:宮古島地方気象台
地球温暖化について
沖縄県内のスーパーなどでは、10月1日からレジ袋の有料化が実施されました。これは、買い物客にマイバッグを持参してもらうことにより、ごみの減量と地球温暖化防止を目的としたものです。
世界の平均気温は、過去100年間(1906~2005年)で0.74度上昇しており、近年は特に上昇率が高いことがわかっています。これについて、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の評価報告書では、人為起源の二酸化炭素の増加が原因である可能性が非常に高いとしています。今後何の対策も取らず、化石燃料に依存した経済成長を続ければ21世紀末には最大で6.4度上昇するとしています。また、温暖化のもたらす21世紀の気候変化として、海面水位の上昇や熱波の頻度および強度の増加、強い熱帯低気圧の割合が増加するなどを予想しています。
図は、宮古島の熱帯夜(日最低気温が25度以上)の経年変化を示したものです。過去70年間で約46日の日数増加となっており、近年は年間の約3分の1近く占めるようになっています。
宮古島の熱帯夜日数(1938~2007年)
気象庁は、温暖化への取り組みとして、与那国島などで温室効果ガス(二酸化炭素やメタン)の観測を実施しています。また、世界および日本の気候変動の監視を行うとともに、地球温暖化予測情報を各機関へ提供しています(一般向けにも気象庁ホームページで資料を公開しています)。
気象台では、温暖化に関する知識の普及・啓発を目的に、各地で講演会を開催しています(宮古島では昨年12月に開催)。講演会で「温暖化防止に向けて何をすればよいのか」と質問を受けたことがあります。ごみを減らす、クーラーの室温設定を高めにするなど身近なことから始めると同時に、温暖化について学ぶことも始めてはいかがでしょうか。
宮古島地方気象台 技術課
電話:0980-72-3051