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第41回 防災一口メモ
情報提供:宮古島地方気象台
夏から秋は潮位が高くなる ~台風時は高潮にも警戒~
宮古島地方では、先月(7月)20日から26日の満潮時間前後にかけて潮位(注)が高くなり、一部の海岸付近で高潮による冠水が発生しました。潮位は、通常1日2回ずつ満ち引きを繰り返し、新月や満月の頃の前後数日間(大潮期間)は満潮と干潮の潮位差が大きくなります。また、潮位は、半日周期や1か月周期のほか、1年周期でも変化します。1年の周期の中で、夏から秋にかけては潮位がもっとも高くなります。その原因は、海水温が高くなって海水が膨張するためや、他の季節と比べ日本付近の気圧が低くなり、その分海水が吸い上げられるためであると考えられています。
今月(8月)は、18日から24日の大潮期間(新月:20日)の満潮時間前後に潮位が高くなると予想されていますので、注意が必要です。
また、夏から秋にかけては、台風がもっとも接近しやすい季節でもあります。台風が接近すると、気圧降下による海面の吸い上げ効果と風による海水の吹き寄せ効果のため、さらに高潮が発生しやすい気象状態となります。「一気に高潮が襲ってきて・・・屋根までつかって」、「わずか5分足らずで・・・あっという間に水没」など、高潮災害の被害者証言があるように、台風の中心付近では、風の急変などにより潮位の上昇が極めて早くなる場合もあり、早めの対応が必要となります。
気象台から発表される高潮警報・注意報や潮位情報を利用し、早めの対策に役立ててください。
(注)潮位:基準面から測った海面の高さ(標高)で、波浪など短周期の変動を平滑除去したもの。
宮古島地方気象台 技術課
電話:0980-72-3051