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第117回 防災一口メモ (2016年2月)
情報提供:宮古島地方気象台
有義波高・うねりについて
有義波高とは?
海上の波は、高い波や低い波が混在して複雑です。そこで天気予報で発表する波の高さには、人が目で見た波の高さに近い値である有義波高(ゆうぎはこう)を用います。これは、ある地点で連続する波を観測したとき、波高の高いほうから順に全体の3分の1の個数の波(例えば20分間で100個の波が観測されれば、大きい方の33個の波)を選び、これらの波高を平均したものです。
したがって実際は、10分から20分に1回は天気予報の波の高さの1.5倍、2時間から3時間に1回は2倍の波がくることがあるので、注意が必要です。
波は浅瀬にくるほど、波の高さが高まる性質をもっています。また、波のもつエネルギーは、波の高さの2乗に比例します。例えば4メートル波のエネルギーは、2メートルの波のエネルギーの4倍になります。
沖合で低い波でも浅瀬にくると、急に高さを増しますので、油断せず注意しましょう。
うねりとは?
私たちが普段目にする海の波は風によって作られたものです。この風による波が、作られた場所を離れ遠くまで伝わったものを「うねり」といいます。
風による波は、個々の波の形状が不規則で尖っています。うねりは、形状は規則的で丸みを帯び、風による波よりも波長や周期が長いのが特徴です。
穏やかな海でもうねりは突然おそってきます。浅瀬や海岸では急激な高波になります。波浪注意報を発表してなくても、台風が遠くにある場合等に、天気予報に「うねりを伴う」という表現があるときには、海水浴等の海のレジャーには注意しましょう。
宮古島地方気象台
電話:0980-72-3054
宮古島地方気象台ホームページ http://www.jma-net.go.jp/miyako/