トップ > くらしの情報 > 防災・安全 > 防災情報 > 防災一口メモ > 2016年度 > 冬季から春先にかけての強風・高波に注意
第127回 防災一口メモ (2016年12月)
情報提供:宮古島地方気象台
冬季から春先にかけての強風・高波に注意
これから春先にかけての時期、強風と高波による海難事故が過去に多く発生しています。気象情報を活用して海難事故を防ぎましょう。
気象要因による海難事故の発生状況
右表は、気象要因による、冬季から春先にかけての沖縄県内における海難事故の発生件数です。13年間で41件発生しています。半数の22件がマリンレジャー関連、残りの半数が船舶の事故です。12月は3月とともに、発生件数が多くなっています。
なぜ冬季から春先の強風や高波が危険なのか
これから春先にかけての時期、以下の地上天気図のように、前線を伴った低気圧が発達しながら沖縄地方を通過します。前線通過後は、風が北よりに変化し強まり、波も急に高くなって、しけるときもあり大変危険な状況となります。その後も、大陸高気圧が張り出すため強風が続き、波の高い状態も1日から2日程度継続します。
気象情報の活用
強風や高波により、災害や重大な災害が発生するおそれのあるときには、強風や波浪の注意報や警報を発表します。
発表基準は右の表のとおりです。
注意報や警報では、注意や警戒が必要な期間やピーク時の風速、波高を記述しています。これらは通常強風や高波が始まる3~6時間前に発表します。
日々の天気予報でも、明後日までの風の強さや波高を発表しています。特に危険な状況である大しけやそれに近いしけ(波高5m)、風や波の急激な強まりや高まりが予想される場合には、2日程度前から、「強風(又は暴風)と高波に関する宮古島地方気象情報」を発表します。
マリンレジャーや船舶など海での活動の際は、事前に気象情報を確認しましょう。年末年始にはテレビ・ラジオでの地域の気象情報の放送回数が少なくなることもありますが、気象台ホームページなどで気象情報を入手することができます。
宮古島地方気象台
電話:0980-72-3054
宮古島地方気象台ホームページ http://www.jma-net.go.jp/miyako/