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第129回 防災一口メモ (2017年2月)
情報提供:宮古島地方気象台
ニングァチ・カジマーイ
天気の急変・北風の強まり・急な波の高まりに注意!
旧暦の2月頃(新暦:3月頃)、沖縄近海で発生した低気圧が急速に発達し、前線を伴い速い速度で沖縄地方を通過することがあります。南寄りの風が吹いて、波が穏やかであったものが、前線の通過後は急に強い北風が吹き出し、海上では一変して、荒れた天気となります。このような現象を「ニングァチ・カジマーイ」と呼んで、昔から特に漁師たちの間で恐れられていました。これまでに、レジャーボートや漁船等の海難事故、潮干狩りをしていた人が陸に戻れなくなるなどの水難事故が多く発生しています。このような風や波の急激な変化が予想される場合には、気象台では、注意報・警報、「強風と高波に関する気象情報」を事前に発表します。最新の気象情報等を確認して事故を未然に防止しましょう。
・・・ニングァチ・カジマーイの天気図例・・(平成23年3月)
5 日09時(左図)は高気圧に覆われて穏やかに晴れていました。6 日09 時(中図)、前線が先島諸島の北海上から華南にのび、前線上に低気圧が発生して発達しながら北東に進み、翌7 日09 時(右図)には前線が沖縄地方を通過して天気が急変し、強い北風が吹いて沿岸の海域では波が急激に高まりました。
宮古島地方気象台
電話:0980-72-3054
宮古島地方気象台ホームページ http://www.jma-net.go.jp/miyako/