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第5章 新市の施策

5-1 島づくりのリーディングプロジェクト

(1) 新しい島づくり計画の構成とリーディングプロジェクトの考え方

4-2 において「新しい島づくりの基本方針の体系」として整理したとおり、新しい島づくりを進めるにあたって、将来像に示された
「こころつなぐ結いの島 宮古 ~みんなでつくる元気で誇れる島づくり~」
の実現をめざして、より戦略的・効率的に事業の推進を図るため、重点的にすすめるべき事業を抽出し、新市の施策体系とは別途、リーディングプロジェクトの体系を設定します。
リーディングプロジェクトの位置付けとしては、計画全体のなかで行政施策全般の展開方向を示した「島づくりの基本施策」とは独立したものとし、そのなかから優先的に実施していく事業を設定します。そのため、内容として島づくりの基本的施策と重複するものも含むものの、より各分野を越えて横断的に施策の展開を示していくものとします。
なお、リーディングプロジェクト等の具体的な計画や実施にあたっては、地域住民や現場の声を直接反映させることが重要であり、住民参加による合意形成のプロセスを大切にします。
また、各種施策が円滑に遂行できるように、財政の健全化を図るとともに財源確保に努めます。

計画全体の構成

計画全体の構成

(2) 島づくりのリーディングプロジェクト

前ページの内容のとおり、重点的に展開していく施策について、新市の将来像や3つの基本理念を踏まえた3つのリーディングプロジェクトとして位置付けます。また、次ページ以降にリーディングプロジェクトの具体的内容を示します。

島づくりのリーディングプロジェクト

リーディングプロジェクト1.
みんなでつくる、環境にやさしい島づくり推進プロジェクト

~住民の生命を守り、美しい島づくりを実現するために~

1. プロジェクトの背景・目的と基本的考え方

  • 新市では、地質の特性により、降水が直ちに土壌面から浸透して地下水となるため、貯水機能に乏しい状況です。そのため、地下水は日常生活を支え、生命を守るもっとも重要な資源となっています。こうした自然環境は、一度汚染されると元に戻すことの難しいかけがえのないものであることから、これら貴重な資源を一体となって守り育てていくことが新市の持続的な発展にとって必要不可欠です。
  • このため、地下水源の上に住んでいることを住民に周知・啓発し、地域住民や農業従事者の足元からの確かな環境保全を進めていき、環境にやさしいエコアイランドの創造を進めていきます。

2. 内容

  • 各地域からの身近な環境保全や水源涵養林の造成をはじめとする緑化活動、港周辺等における花いっぱい活動、学校における環境学習の推進、関係機関等の現在の個々の取り組みを新市全体に広げ、地域全体で一体となった取り組みへと広げていきます。
  • 安全、安心な農作物の生産体制の充実を図るため、有機農業をはじめとする環境にやさしい循環型農業を推進します。
  • 各地域で、適正な排水処理施設の整備による地下水の保全や緑、花、人がふれあうことのできる公園整備など快適な暮らしの実現を推進します。
  • 住民のリサイクル意識の高揚を目指し、ごみ減量・リサイクル推進の拠点施設として、ごみ処理施設およびリサイクルプラザの整備を進めます。
  • 施設(民間)の老朽化による周辺環境への影響や旧式焼却炉による有害物質の発生等を踏まえ、環境に配慮した新たな葬斎場の建設を進めます。

環境にやさしい島づくり推進プロジェクト

3. リーディングプロジェクトにかかわる主な施策・事業

主要施策・事業 概要 実施予定時期 実施予定地
前期 後期
ごみ処理施設およびリサイクルプラザ整備事業 焼却炉、し尿処理施設およびリサイクルプラザ等の整備を図ります。(農業用廃プラ、畜産糞尿などの産業廃棄物も含めたごみ処理、資源リサイクルの拠点施設としても検討) また、焼却炉熱を利用した温水プールや施設周辺緑化等の関連施設の整備を図ります。 宮古島内
宮古のごみ一掃運動事業 宮古の道路、海岸、海底に放棄されているごみを一定期間(3年~5年間)において徹底的に一掃するために官民一体となった運動を推進します。 全域
生活排水対策事業 公共下水道、農漁村集落排水整備の推進。合併処理浄化槽整備を促進します。併せて、公共下水道については、加入率向上に向けた住民への啓発活動を進めます。 全域
緑化保全事業(県事業・新市) 水源水道保護地域を中心とする緑化(緑のダム整備事業)を推進するとともに、宮古の森林率の向上を目指した森林造成を図ります。 全域
循環型農業推進事業 有機物による土づくり推進。家畜糞尿、バガス、生ごみなどを活用した堆肥センターの整備を進めます。 未定
葬斎場建設事業 将来の火葬需要や利用しやすい施設・設備へのニーズ等に対応する規模、能力等を備えた葬斎場の建設を進めます。 未定
広域公園の整備 広域的なレクリエーションの需要に対し、住民の憩いの場となる広域公園の整備を促進します。 未定

リーディングプロジェクト2.
農林水産業の振興およびそれとあわせた観光・交流拡大プロジェクト

~既存産業の基盤強化と大きな優位性を持つ産業を元気にするために~

1. プロジェクトの背景・目的と基本的考え方

  • 新市では、農林水産業従事者の高齢化や台風等による自然災害も多く生産環境をはじめ、農林水産業を取り巻く環境は厳しい状況にあります。
  • 観光における本物志向が高まるなか、これからの観光は、滞在時間の短い「点」の観光から、地域全体とふれあえる滞在型観光に対応していくことが重要です。こうしたことから、合併を機に農林水産業との連携を進め、地域の多彩で豊富な資源を最大限に活用した観光地づくりが望まれています。
  • そのため、みやこ産ブランド化への支援や人材育成等の取り組みを通じた地域産業の強化とともに、農林水産業と観光との積極的な連携による産業の活性化や国内外に対してスポーツアイランドとしてのより一層のPRを図り、交流人口の拡大を図ります。

2. 内容

  • 農林水産業、商工業などの地域産業の発展を図るため、農業従事者など現場の意見を集約し、それを反映していく仕組みを構築するとともに、それをコーディネートする人材育成や民間事業者の参入など産業振興に向けた組織づくりを進めていきます。
  • 産学官共同による農水産物のブランド化、農業関連技術、製品の研究開発を支援するとともに、U・Iターン者など多様な受け入れ体制の構築や農業基盤の整備充実を図ります。
  • 海ぶどう、モズクなどの海草類や魚介類の水産物の付加価値を高める特産品や特色ある水産加工品の開発・普及を推進します。
  • 農林水産業との連携によるブルー・グリーンツーリズムを推進するため、様々な職種による相互の情報交換を行い、新市で新たに考えられる観光ルートや体験プログラムを検討していきます。
  • だれもが宮古にきてよかったと思える「いやし」の島づくりを実現するため、トライアスロン参加者やIターン者が多く在住しているという特性を生かし、新たな観光の担い手など受け入れ体制づくりを進めます。

農林水産業の振興及びそれとあわせた観光・交流拡大プロジェクト

3. リーディングプロジェクトにかかわる主な施策・事業

主要施策・事業 概要 実施予定時期 実施予定地
前期 後期
宮古産ブランド化促進支援事業 宮古産の農水産物とその加工品目のうち、宮古産ブランドの確立に向けた特色ある取り組みに対して支援します。 全域
地産地消推進事業 地域内で産出される健康食材や農水産物(素材)を地域内で積極的に活用する環境づくりを促進するとともに、公設市場の整備を図ります。 全域
定住促進事業 若者定住促進団地、ニュータウン等の整備、高齢者移住者など、Iターン者の受け入れ体制の整備を図ります。 未定
地域産業振興センター整備事業 農林水産業、商工業、観光業、伝統工芸などの産業振興の拠点施設として、また、コンベンション機能も有する施設の整備を推進します。 未定
スポーツアイランド環境整備事業 陸上競技場、トレーニングルームのある体育館、木陰の中のジョギング道、自転車道の整備など、スポーツアイランドにふさわしい施設の整備を図ります。 全域
体験・滞在型観光推進事業 地域再生計画による特例措置を活かしながら、ブルー・グリーンツーリズムなどの体験、滞在型観光を推進するための拠点施設の整備を図ります。 未定
観光施設整備事業 伊良部島、東平安名崎、うえのドイツ文化村、来間島、池間島等に観光拠点としての施設の整備を図ります。 全域

リーディングプロジェクト3.
人と人、ひととまちをつなぐネットワーク創造プロジェクト
~どこに住んでいてもつながりのあるくらしを実現するために~

1. プロジェクトの背景・目的と基本的考え方

  • 人口減少や高齢化等により、コミュニティの低下が懸念されるなか、子育て、産業の担い手不足など地域づくりに向けて、さまざまな不安が顕在しています。特に、新市は離島地域を含む広域にわたる地域になることから、情報技術(IT)の活用や人と人、地域と地域のつながりを重視したネットワークづくりが重要です。
  • 人口減少や高齢化等により、コミュニティの低下が懸念されるなか、子育て、産業の担い手不足など地域づくりに向けて、さまざまな不安が顕在しています。特に、新市は離島地域を含む広域にわたる地域になることから、情報技術(IT)の活用や人と人、地域と地域のつながりを重視したネットワークづくりが重要です。
  • そのため、福祉や教育、防災など多様な分野において活用できる高度情報通信網の整備を進め、産業や福祉など幅広く地域情報化を推進するとともに、住民がそのメリットを享受できるような環境整備を行います。あわせて、住民の情報収集や活用能力の向上に向けた支援を行います。また、専門医療や救急時における搬送体制の充実など、どこに暮らしていても質の高い医療サービスの提供に努めます。
  • こうした施策の実現に向けては、福祉、医療、教育など各サービスが総合的かつ継続的に提供できるよう、ボランティア・NPOなどの人材確保や体制充実に努めます。

2. 内容

  • 「宮古圏域田園地域マルチメディアモデル整備事業」等によって整備された基盤を充分活用するとともに、市街地部等において高度な情報通信網の整備を図り、地域全体の情報ネットワークの構築を進めます。
  • 各分野での情報化を推進するため、情報に関する教育や自主的な学習活動の支援に努め、住民の暮らしの質的向上を図るとともに、文化情報拠点施設としての図書館を整備します。
  • 福祉・保健の拠点施設の整備を図るとともに、地域とのネットワーク化を推進します。
  • 宮古地域の中核病院としての役割を担っている県立宮古病院は、老朽化に伴い医療ニーズへの対応が困難となっています。住民が島外に出ることなく、便利に安心して生活できるよう医療内容の一層の充実や医師の確保を関係機関と調整のもと進めていきます。
  • 交通不便地域においては、救急患者の輸送体制の整備充実を図り、新市全体として地域間格差のない医療サービスの提供に努めます。
  • 新市内の連携をより強化し、将来に向けた新たな活性化方策を検討していくため、伊良部大橋の早期実現を働きかけます。それにより、新市の一体的なまちづくりの実現を図るとともに、緊急患者搬送体制の充実や新市全体の活性化方策の検討につなげていきます。

人と人、ひととまちをつなぐネットワーク創造プロジェクト

3. リーディングプロジェクトにかかわる主な施策・事業

主要施策・事業 概要 実施予定時期 実施予定地
前期 後期
市街地情報端末整備事業 宮古全域の高度情報化を図るため、市街地域についても田園マルチメディアモデル事業と同程度の情報端末整備を行います。 平良
伊良部大橋の整備(県事業) 宮古島と伊良部島を結ぶ架橋の整備促進を図ります。 伊良部
平良
図書館整備事業(総合文化情報交流センター整備事業) 宮古の生涯学習支援の拠点、市民活動、文化情報交流拠点施設として図書館、公文書館機能等をもった「総合文化情報交流センター」(仮称)の整備と各地域にある図書館(室)、公民館等とのネットワーク化を図ります。 未定
電線類等地中化整備事業 台風などの災害に強い生活環境を整備するため、電線類等の地中化を推進します。 全域
総合福祉保健支援センター整備事業 福祉・保健の拠点施設として「総合健康・福祉支援センター」(仮称)を整備するとともに、地域とのネットワーク化を図ります。 未定
県立宮古病院建設事業と離島・地域とのネットワーク化の推進 県立宮古病院の建て替え整備と離島・地域、医療機関等とのネットワーク化を推進します。 未定

5-2 島づくりの施策体系

行政施策全般の基本的な展開方向を位置付けた島づくりの施策体系を以下のとおり示します。

島づくりの基本方針

基本的事項新市の概況主要指標の見通し新しい島づくりの基本方針|新市の施策|新市の施策(後半)公共的施設の統合整備、財政計画

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